いじめについてのお話 part2 です。
命に関わるデリケートな話になりますので、閲覧の際はご注意ください。
皆さんは人を殺したいと思ったことはありますでしょうか…?
物騒なことを聞いてすみません…。
きっと…ほとんどの方はないと思います。
もちろん私もありません。
…と言いたいところではありますが、実は防衛本能でほんの一瞬だけ血迷った時がありました。
今日はその時のことを少し話させてください。
「酸素が無駄だから地球が可哀想」と言われたり、先生に「Kaenがカンニングしてました」と嘘を言われたり、体育でペアを組む時には「雑菌まみれだから触りたくない」と言われ、思い出すとキリがないほどの日々たくさん悪口を言われ、毎日耐えていました。
もちろんカンニングはしていませんし、幸い先生は信じなかったので、事なきを得ました。
言った生徒は嘘がバレて先生から怒られていました。
私には同じクラスによく話してくれる子がいました。
完全に1人ではなかったことが嬉しかったです。
私がいじめられていることは知っていたので、その子から先生に伝えてくれたこともありました。
先生はいじめた生徒に注意を何度かしてくれたり、謝罪の手紙を書かせたりしていました。
それでも陰湿ないじめは続きました。
先生たちも気づいていたとは思います。
先生と面談した時に「最近〇〇たち(いじめた生徒)からなにかされてる?」と聞かれましたが、言ったとしても解決はしないと諦めていたので、「なにもされていません。」と話していました。
ですが、先生から気づかれないように悪口はエスカレートしていきました。
今まで言われた悪口の中で最も恐怖を感じたのは、
「実は殺したい欲求があるんだよね」
「血の量が少ない死に方ってどれだと思う?」
「顔が一番嫌いだから顔を切り刻みたい」
「歩けないように足も切りたい」
「死んだ方が絶対皆のためになるのに、どうして死なないの?」
「一人で死ねないなら手伝ってあげる」
「人生最後の日はいつにしたい?今日でもいいよ」
と笑いながら言われた時です。
私は、さすがに殺されると思ってはいなかったのですが、咄嗟に筆箱の中に入っていたハサミを取り出して構えて、睨みつけてしまいました。
その瞬間、悪口が止まり教室が静まり返ったのを覚えています。
自己防衛本能が働いたのだと思います。
「もし殺されそうになったら、このハサミで…」と。
我に返ってすぐにハサミを筆箱にしまいましたが、家に帰ってきて「あの時の自分の行動は良かったのか…良くなかったのか…。」と考え込んでいました。
それから2週間ほどは悪口を言われませんでした。
いじめた生徒たちは私のことを怖がってしまったんだと思います。
「いじめられない学校生活はこんなにも居心地がいいのか…」と感動してしまうほどでした。
ですがその後、またいじめは再開してトイレで水をかけられました。
あの時が学校ではじめて涙が出た瞬間でした。
相手の言動や自分の惨めな姿は筆舌に尽くしがたい。
「ここまでするなら、早く殺せばいいじゃない」と思ってしまいました。
苦しかった。
子どもでも惨いことを言う人は残念ながら存在します。
大人が想像する以上に悪質なものまで様々です。
私はこのようなトラウマがどうしても消えないので、度々この出来事を思い出しながら生きていくしかありません。
もし自分の子どもや周りの子どもたちがいじめられたり、助けを求めていたら、すぐに寄り添ってあげてほしいと思っています。
私は「そんな大人になれるように正義感の強い人にならないといけない」と10代を過ごしてきました。
今の私はまだ、自信は少ししかありませんが、子どもの手本になれる大人に近づいていきたいです。